友達1000人できるかな@世界一周

愛知の大学生が休学して世界を旅します! 笑あり涙ありの青春コメディーだがや!

2017年10月


南米2カ国目は、、、

ペルー🇵🇪
滞在期間: 9日間(9/19~27)

費用: 1日/だいたい¥3,000
⬆︎マチュピチュツアー¥20,000 は別(帳簿つけるのサボりましたw)

滞在都市: リマ、クスコ、アグアスカリエンテス(マチュピチュ村)、プーノ

ペルーと言ったら何を思い浮かべますか?
そうですよね

「マチュピチュ」
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ですよね。

もちろんマチュピチュをメインにペルーへ向かいました。

スケジュール的にはこう

9/19~21 リマ
22~25 クスコ(マチュピチュ)
26~27 プーノ

この日程完璧でした。
理由は後ほど。

リマ

まずはコロンビアの首都ボゴタから飛行機でペルーの首都リマへ飛んできました。
リマ、こんな感じ。
13
41
綺麗でした、特に夜。
でも特に見るものもないので2日で足ります。

で、リマではこれまた「カウチサーフィン」を使って2泊彼らの家に泊めてもらいました。
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彼(写真左)と彼のご両親、弟、甥っ子の5人暮らしでした。
おじいさんとおばあさん、涙が出るくらい良い人で、食事も出してもらいスペイン語も教えてくれました。
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ただ彼自身はというと、、、笑
街中をガイドしてくれるんですけど、食事は全てこっちもちでした。
食事を食べ終わるといつもこのセリフ

「Hey my friend, pay for me~^ ^ Come on~~~!!」
(奢ってくれよ〜、頼むぜ〜)

今までのカウチサーフィンで出会ったホストと食事へ行くときは基本的に割り勘、
むしろ奢ってもらうことの方が多かったので、驚きました。
なるほどこういう人もいるのかと。

まぁ、宿代だと思って払い続けましたが。断って機嫌損ねて家出されたらそれはそれで面倒だったし(笑)
最後も空港まで送ってはくれたんですが

「チップくれよ〜、俺仕事ないんだよ〜」って

いや、探せし!(笑)
決して悪い奴ではないんですよ(笑)

そして飛行機に乗りました。

リマからクスコはバスでもいけるのですが、バスだとなんせ24時間かかりますから。
腰痛もちの私は迷わず飛行機を選択。
リマからクスコの飛行機には日本人たくさんいました。

チェックインの時とか搭乗待ちの時にめっちゃ目合うんです、日本人同士って(笑)

話さないんですけどね。
中には、「旅先で日本人と話すのを断固拒否」の人も少なくないのでw

飛行機で1時間かけてクスコへ到着です。

クスコ

ここはもう観光地でしたが、やっぱり居心地良かったです。
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ちなみに3日の滞在だったので急いでツアーを見つけないといけなかったんですが、
空港からのタクシーの運転手が旅行会社も兼ねていたので、
そこにお願いすることにしました。


このようにクスコに着いてからでも余裕でツアーとれます。心配無用です。
僕は夕方に到着したのですが、早速次の日の早朝から始まる、1泊2日のツアーに参加しました。

で、そのツアー会社で出されたお茶がこれ。
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「コカ・ティー」
です。

コカの葉のお茶なんですが、コカの葉ってコカインの原材料なんですよね。
ここペルー(ボリビアも)ではこのコカの葉が重宝されていて、
お茶としても使うし、薬としても使うし、葉っぱだけで口の中にガムみたいな感覚で入れておけば、エキスが空腹感が満たしてくれるため、ダイエットにも使われたり。

(もちろんコカイン自体は違法です)

さて、上記にも記したように、¥20,000のツアーだったのですが、

実はクスコからマチュピチュまで行くには

クスコオリャンタイタンボアグアスカリエンテ(マチュピチュ村)

というかなり長い道のりが存在しています。簡単にはたどり着けないんですね。
本気出せば日帰りもいけるのですが、かなりハードなスケジュールになるため、
大抵の旅行者は宿泊ツアーを組みます。


で今回ツアーに含まれているのは以下

・クスコからアグアスカリエンテ(マチュピチュ村)までのバン
・アグアスカリエンテでのホテル代(ディナー、朝食付き)
・マチュピチュ入場料
・アグアスカリエンテからオリャンタイタンボまでの列車
・オリャンタイタンボからクスコまでのバン

です。ちなみに¥20,000のうちの¥7,000は列車代です(笑)
なんかどうしても乗りたかったんです(笑)
贅沢したかったんです(笑)

ここの区間は列車じゃなくても、バンやトレッキングに変更できます。
相当な物好きじゃなければ、マチュピチュ見た後はバンを使いますけどね(笑)


ツアーにしたら高いんじゃないのって思っていたんですが、
そもそも個人でバンや列車を手配するのにはかなりの労力や手間を要しますので、
ツアーが断然オススメです。

それに個人で手配しようがツアーを組もうが、後で計算したら値段変わりませんでした。
このツアーはどうやって儲けているのか逆に知りたいくらい。

ってことでマチュピチュについてですが

道のりはかなりキツイです。

いや本当に。
なめてましたね、
絶景を見るためにはあんなことからこんなことまでしなければいかんのか!
ってなるくらいw


ボロボロのバンで4,5時間走り続け
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山道を2時間歩き

マチュピチュ村に到着し

あくる日早朝からトレッキングが始まります

でも、やっぱり最後、ここにたどり着いた時の感動は忘れられないです。
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みんな言うんですよ。今までの疲れが全て吹っ飛ぶ。ってね。
よーくわかりましたその気持ち。

で、例の帰りの列車はこんな感じ。
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景色を楽しむために乗ったのに、疲れ果てて爆睡してました。
あーもったいないw

クスコで1日町巡りをしましたが、街が小さいので1日で十分でした。

さて、マチュピチュも終わってボリビア方面へバスで向かいます。

プーノ

ボリビアとの国境にまたがるチチカカ湖
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ここでのバス代は確か¥2,000円ほどで5時間ほど走りました。

湖に浮かぶ藁の島で暮らす民族がいるという情報を聞いて急遽予定に組み込みました。
以前記事で紹介させてもらいました。
「湖の上に住む「ウロ族」に会いに言った話」

が、、、

実はかなり観光地化されており、本当に彼らが暮らす島では30分ほどの滞在をし、後は観光者たちが集まるために作られたような島に1時間半ほど滞在しました。

正直。

いかなくてもよかったです(笑)
旅先でここに行った人に感想を尋ねるとみんな口を揃えてがっかりしたと言っていたのでw

そこからまたバスでボリビアへ向かいました。
「日本人のロマン 陸路で国境越えした話」
その時の記事はこちらになります。

今回は短い期間の中でいかなければならない旅でしたが、
またのんびりとペルーへ訪れたいと思います。



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コロンビア🇨🇴
滞在期間: 14日間(9/6~9/19)
費用: ¥4,679 / 1日(1,720,600 cop =¥ 65,517)
滞在都市: カルタヘナ、メデジン、ボゴタ

南米一発目の国「コロンビア」

かなり楽しみにしていました。一体どれだけ常識を超えてくるのだろうと。

しかし、、、

とっても普通の国でした(笑)
心配していた治安の問題も皆無。
夜も1人で出歩けちゃいますもんね。
外務省のHPによると危険なんですけど。
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コロンビア一発目の都市

Puerto Colombia

二泊三日この家に居候させてもらいました。もちろん寝床はリビングのソファ。
飛行機が10時間遅れ、到着が夜中の1時になったのにも関わらず寝ずに待っていてくれました。
英語が話せる人が誰1人としていなかったのでコミュニケーションは大変でしたが、
2週間のスペイン語留学で詰め込んだ片言のスペイン語とハガネのハートで最終日の夕食時には意気投合
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「日本食大試食会 in コロンビア」
⬆︎その時の記事です。

また、この滞在中、海辺に行ってキャッチボールもしてきました。
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「こわそうなお兄さん達とキャッチボールしたら仲良くなった話 in コロンビア」
⬆︎その時の記事です。

Cartagena

Puerto Colombiaから、タクシーで1時間の観光都市。
タクシーの運転手と交渉時に設定した値段を大きく上回る値段を要求され、渋々支払うという波乱の幕開け。

しかし、街は南米と言うよりかはスペインに近い街並みでかなりオシャレ。
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宿でもたくさん友達できました。
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問題は物価。
さすが、観光都市でもあるので物価は日本並みかそれ以上と考えといた方が無難かもしれません。

この街から、カリブ海に面する位置にある島までフェリーでいけます。料金$50,000(¥2,000) 昼飯込

僕はアメリカ人のアヌップと男2人で行っていきましたが、やっぱりビーチは女性と行きたいね、と話しながら帰ってきました(笑)
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Medellin

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コロンビア第二の都市
カルタヘナからは国内線で1時間ほど、バスだと24時間かかりますが、値段はそこまで変わらないので僕は飛行機で行きました。

メデジンの見所は!

と聞かれても、ん〜〜となりますね。特に何もないです(笑)
ただ、メトロはめちゃくちゃ新しかったです。
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近年、急成長を遂げ、かつて最悪の治安を誇っていたここメデジンですが、今は平和な香りがプンプンします。

見所は特にないと言ったばかりですが、ここからバスで2時間ほどのところにある、グアタペという街は良かった!
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「キャッチボールしたらこんなことになるなんて in コロンビア①」
⬆︎その時の記事です。

Bogota

そこから、夜行バスで12時間移動で首都ボゴタです。

主に2つのダウンタウンがあり、新市街地と旧市街地、この二つで楽しめます。

新市街地の方に「メイド喫茶」があったので行ってきましたよ。
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日本語でコロンビア産の美女達から「オカエリナサイマセゴシュジンサマ♡」
って言われる経験は日本男児として必須です。

さて、コロンビア、治安良いと書きましたが、唯一ヒヤッとしたのがここボゴタ。
新市街と旧市街の間あたりにある地区なんですが、怖かったです(笑)
ワンブロックごとに機関銃を持った警官が立っているので、何かが起きるわけではないんですが。
雰囲気がやばかったです。そこら中に血痕飛び散ってるし。
危なそうな人うじゃうじゃしてたし。

ボゴタでは彼女の家族宅に泊めてもらいました。
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夜になると、彼女の友達とかが公園に集まってそこでたむろします。
僕も招待されたので毎日行ってきました。
そこで色々な人とたくさん話せたのは思い出です。


観光するならここ
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「賢者ミナヒコ 魔王の教会」
⬆︎その時の記事

そんなこんななコロンビア生活でしたが、南米で「1箇所だけ」観光するならオススメしません。
だって南米にはもっとすごいところたくさんあるから(笑)

でも、僕的にはこの短い滞在の中でかなりたくさんの友達ができました。
思い出がたくさん詰まった場所になりました。

ありがとうコロンビア
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こんにちは

ここしばらく超ハードスケジュールが続いていましたがようやく時間作れたので溜まっている記事をまとめて書いています、はい笑

さて、前回の記事で見事チリ入りを果たした私ですが、
世界一綺麗な「アタカマ砂漠」を見た後は、
急ピッチでチリの南端の方に位置するプンタレナスへ飛び、
バスを乗り継ぎまして、アルゼンチンのエルカラファテという街へ入りました。
ここはパタゴニアトレッキングの拠点となる街ですね。

エルカラファテ、一体どんな街かというと「北海道」です。
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もう、究極の北海道って感じ。
馬とかその辺にいるし。
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後にトレッキングで仲良くなった、上海から新婚旅行で訪れていたカップルと話している時に

「El calafate looks like Hokkaido. Kind of extreme Hokkaido.」
(エルカラファテって北海道と似てるよね。究極の北海道って感じ)

と話したら、めっちゃわかる!
みたいな感じで頷いてくれたので(北海道には訪れたことあるって言ってたから)本当にそうだと思います笑
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そんな街でトレッキングの前日の20時ごろ。
オシャレな街をぶらぶらしていると、あるお店を発見しました。

「寿司Bar 藤」
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おっ、本格的な感じ。

間違いなく日本人オーナーだ、と思って飛び込むと案の定日本人の方が切り盛りしていました。
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(店の中はこんな感じ)

日本を飛び出し早4ヶ月

ようやく最初の寿司にありつきます。
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サーモンの握りwithビール

至極の時間です。

気になるお味は。

うまい。これはうまいぞ!!!

「おじさん!これめっちゃうまいですね!どこのサーモン使ってるんですか!?」

これまで、あまり口数の多くなかった店主も寿司の話になると、
いろいろ話してくれました。

店主も

「正直、日本で食べる寿司よりも美味しいと思うよ」

と、言っていましたが、間違いない。
寿司屋で働いていた僕(回転寿司のアルバイト)が胸を張って言います。

「めちゃくちゃうまい」

当初は握りだけ食べて帰ろうと思っていたのですが、
もう一皿だけ注文しました。


マグロやハマチ類は無いようなので、

サーモンの中落ち(軍艦)
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これもまた美味い!

ひっさしぶりに心の底から「うまいっ」と叫ぶことのできる食べ物にありつけました(笑)

さて気になるお値段ですが

握り $90(580円)
軍艦 $80(520円)

でした。
まあ、日本のカウンターの寿司屋さんと同じくらいですかね。

この値段を見てどう思うかは人それぞれですが、こんな南米の果てまで来ちゃうような日本人なんてちょうど日本食に飢えている頃でしょう。

たまには贅沢するのもアリかと思います。
味は寿司屋のバイトが保証します。



以上アルゼンチンからでした。

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夢見たウユニで6日間過ごした。
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9月29日 1DAYツアー 
10月2日  SUNSETツアー
10月4日  SUNRISEツアー 

この時期は乾季となる為、日本人が大好きな鏡張りはそれほど期待できない。
と言っても少なくとも写真レベルの鏡は存在するのでこれでも満足な人は季節を選ぶ必要がないだろう。
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ただ、やはり雨季になると雲の量も増える。より綺麗な鏡張りが見るなら1月〜3月の雨季が狙い目だ。

私も次行くならその時期を狙って行きたい。 

ちなみに欧米人は鏡張りに興味はなく、水が張っている所には全員アジア人が訪れていた。

鏡を見たいならばツアー会社も日本人向けや韓国人向けの会社を選ぶことが必須で、欧米人向けのツアー会社を選ぶと、水があるところには行かない。
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今回は3ツアーとも「穂高ツアー」という日本人向けの会社でお世話になったが、それについては多くの旅人がブログなどで書いているのでここでは割愛する。 

とにかく。

前回の記事「日本人のロマン 陸路で国境越えした話」で書いた鬱憤を見事に晴らしてくれた。
 

やはりウユニはすごかった。

旅に出る前は誰も知らないような秘境を目にしたいと思っていたが、インターネットによって情報がウンとあるこの現代でそんなところを探す方が難しいのかもしれない。

なんだかんだ大勢から人気のあるところが心に残る。ウユニ然りマチュピチュ然り。

ただそんなウユニともお別れである。

私はバスでボリビアの南に位置する「世界一南北に長い国」チリへ向かった。

チリでの目的は主に2つ
  • 「アタカマ砂漠」で世界一綺麗な星空を眺めること
  • 南米大陸の南端、アルゼンチンとの国境に跨る「パタゴニア」で大氷河を拝むこと
とどのつまり、チリの北からバスで入国し、この10日のうちに一気に南下。
もちろん飛行機は使うが、縦断をすることになっている。

そして10日後の10/15には南米を出てとうとうユーラシア大陸へ入る。
ちなみに始まりはスペイン・マドリッドである。

そんなこんなで私はウユニの街のバスターミナルからバスに乗った。

ちょうどこの日は木曜日でウユニの町全体で大きな市場が開かれていた。
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南米では毎週木曜、日曜に市場を開くのが習慣なのだろうか。
思い返せばそんな気がする。

市場で地元民の大衆に混じりながら腹ごしらえを済ませ、8時間の長旅になるバスでの軽食も購入した。
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PM2時
これから長い付き合いになるバスとのご対面である。 

車内も清潔で席も広い。特に車両に対しての不満はなかった。乗客が乗り込み出発する。
 
しばらくすると、私たちが乗ったバスは砂漠の中に無理矢理作られた舗装もされていない砂利道を走っていた。

揺れが酷い。
すぐにちゃんとした道にでるだろうと甘い考えが頭を覆っていたが、結局4時間その道を走り続けボリビアとチリとの国境に着いた。
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PM6時

揺れのせいで一睡もできずに疲れが溜まった重い体を起こしバスを出た。
まずはボリビアの出国審査に並ぶ。
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前回と同じだった。特に何も聞かれずに出国のスタンプを押される。

そこからバスに戻り、国境を越える。10分ほど走らすと今度はチリの入国審査である。
ここでは久し振りに審査官との会話があった。

「チリのどこへ行くんだ」
「アタカマだよ」
「今夜泊まるホテルは?」
「まだ決めてない。着いたら探すよ」

たんたんと質問に答えたが、このとき実は内心焦りがあった。

予定ではこのバスが目的地に着く時間は22:30、そこから初めて行く地で宿を探すのは、なかなかハードな作業だからだ。

審査官としてはそんな信頼のできない旅人にはグチグチ言いたいのが本心だろうが、彼は何も言わず、うんと頷いて入国のスタンプを押してくれた。

次は税関審査である。

隣の建物へ行き、荷物を検査する。これまでとは違って検査は機械センサーではなく審査官による手作業である。
 
つまり自分の荷物たちを隈なく弄られる。

特に危ないものも持っていないし大丈夫だろうと、税関申告書の裏面にある文章を読んだ。
そして、そこにはこう書かれていた。

「動物や植物で作られたものは持ち込み禁止。例えば、、、」

この時私が持っていたのは、バスの中で配られた簡単なランチと市場で購入したポテチとパン。
ランチにはビーフと米が入っていたから、これはダメだと自分で判断できたが、
ポテチとパン、、、たしかにそれぞれジャガイモと麦から作られているが、
さすがにこれはいいんじゃないか? と自分では判断し難かったので、近くにいた人に尋ねると
 
「もちろんダメだよ」
 
と首を振られた。

せっかく購入したのに捨てるのはもったいない。
税関審査までの列でできる限り体内に詰め込んだが、入りきらなかったものは列のすぐ近くにあったゴミ箱へ捨てる他になかった。そのまま持ち込めば罰金を払わなくてはならないかもしれない。

これでよし。

そう一仕事片付けたような満足感に浸って、また自分の番を待った。

「次!」

私の番が来て、自信満々に荷物を審査官が立つ目の前の机に置く。
そしてその時に重要なことに気がついた。

あ、グローブ、、、

そう。牛の革である。

一気に不安が襲ってきた。これまでこのグローブたちで何人友達ができたのだろうか。
走馬灯のように思い出が蘇ってきた。

ここまできたら、何が何でもこいつらを守る。

「動物で作られたモノはもってないね〜?」
「は、は、はぃ(汗)」
「本当に無いね〜?」
ガサゴソ
「は、はぃ(汗) もちろん無いでございます」
「よーし、いってよし」

ほっ。

守りきった。建物の外に出てグチャグチャに調べられた荷物をもう一度整えてバックパックに詰める。

その時。

煌びやかな髪をなびかせ、バッチリと決まった化粧を施した女性が私の横を通った。

ただ私が注目したのは彼女の美しい顔でもなく、引き締まった体でもなく、肩に掛かっていた鞄だった。

「クロコダイル製、、、ワニ、、、」

余裕やん。
 
確かに鞄や靴だって、良いものは動物の革から作られているじゃないか。それが毎回チェックで引っかかったら誰もチリに入らなくなる。

私に足りなかったのは余裕だ。普通に考えれば誰でもわかることだ。

「フッ」

自分自身が可笑しくなって、バスへ乗り込んだ。
入国審査は終えた。このまま目的地まで一気だ。
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久々に国境を越えて高揚感が体を支配したような気がしていた。

この先にトラブルが待ち受けているとも知らずに。

続く。

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ボリビアからチリへと入国した。
前回記事: ウユニからチリへ「何かが起こる国境」

といっても目的地である「サンペドロアタカマ」までは、またさらにその倍の距離を進まなければならない。

しかも、乗客全員の入国審査が終わったにも関わらず、なぜか1時間半ほどバスは動かなかった。

そんな訳で、到着時刻は予定より2時間遅い夜中の12時頃だろうかと予測していた。
 
チリに入ってからは道もよくなり、程よいバスの揺れでウトウトしてきた。
「アミーゴ、アミーゴ!!」

運転手が起こしてくれたようだ。

バスは止まっている。周りを見回すと乗客は私一人になっていた。
随分と熟睡していたらしい。
 
しかし腕時計を見たその時、私の眠気は一気に吹き飛んだ。

AM2:30

元々の予定では22:30に到着し、そこから宿をみつけるはずだった。
しかしこれは困った。
この時間で宿を探すのはさすがに厳しいかもしれない。
来たことがある場所なら土地勘も冴え、運が良ければそれも可能かもしれない。

だがここはたった今たどり着いた未知なる世界なのである。
 
さらにバスが停まったこの場所の周りには何も無かった。

そして一番の問題は「寒さ」であった。
この土地の性質上、砂漠に囲まれている為、夜は2、3度の寒さに包まれる。

バスを降りた時に

「宿を見つけて暖をとらなければ死ぬ」

私の本能はそう告げていた。

しかしその気持ちとは裏腹に周りには明かり一つとして灯っていない。

この時点で私の選択は次の二つだった。

  • 可能性にかけてホステルを探す
  • 諦めて野宿をする
もしホステルを探す選択をすれば、宿が見つかるかもしれないという可能性の代わりに、
重いバックパックを背負って極寒の中を彷徨い続けなければならないリスクがある。
しかも持っていた食べ物はチリ入国の際に全て捨て、
持っているものはガム3枚と水が残り100mlのみであった。
日本みたいに24時間やってる「コンビニ」みたいな店がある訳もない。
この時、空腹感も感じていた。
IMG_0349
(バス停の周り、朝撮影) 
 
一方で、野宿をするという選択をすれば、宿は無いが無駄な体力を使わないで済む。
ただそこでの問題は治安と気候である。
しかし見た限り人っ子一人としていないこの現状を考えれば治安については問題ないと踏んだ。
問題なのは寒さである。
旅の出発前、いざという時のためにエマージェンシーシートというものを購入したが、
それを使えば死にはしないかもしれない.。
簡易毛布 モンベル エマージェンシーシート #1124306 緊急時用簡易保温シート【アウトドア/キャンプ/登山/防災用品/防災グッズ/寝袋/避難/リュック/携帯毛布】(DM便可能・ネコポス可能/4個まで)

簡易毛布 モンベル エマージェンシーシート #1124306 緊急時用簡易保温シート【アウトドア/キャンプ/登山/防災用品/防災グッズ/寝袋/避難/リュック/携帯毛布】(DM便可能・ネコポス可能/4個まで)

ついに初の野宿か。
できればしたくなかったが。などと思いつつも近くのベンチに腰掛ける。

だが、そこであることに気がついた。

ここまで乗ってきたバスがまだいたのだ。しかもエンジンを切って動く気配がない。

これはもしや。

意を決してバスを掃除していた運転手に声をかける。

「今日ってここに停まるの?」
「そうだぜ、アミーゴ」
「実はホテルが無いんだ」
「そうか」
「車内で寝て良いかな?」
「もちろんだ!さ!上がれ上がれ!」
 
運転手は快く承諾してくれた。

助かった。。。

座席を寝やすいようにいじっていると、運転手が車内にあがってきた。
 
「これ使えよ!」

渡してくれたのは2枚のブランケットであった。

外で寝ずに済んだ安心感から気がつかなかったが、確かに車内も寒かった。
彼の心遣いに感謝である。

旅をしなければこういった人の温かさにも気がつかなかったかもしれないな。

 そんなことを考えながらその日は目を瞑った。

目が覚めると、車内はまるで冷蔵庫のように冷え切っていた。
野宿をしていたかと思うと恐ろしい。

使用したブランケットを畳み、運転手に礼を言おうとしたが彼はどこにもいなかった。
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トイレにでもいっているのだろうかとしばらく待ったが帰ってくる気配が無かったので、出発することにした。
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まずは街に行って砂漠に関しての情報を集めよう。
世界一綺麗な星空と謳われるこの砂漠の。
 
でも、もう私はすでに目の当たりにしたのかもしれない。
 
「優しさ」という名の星空を。( ´,_ゝ`)(_´Д`) アイーン


南米の旅、最終章開幕。




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