ボリビアからチリへと入国した。
前回記事: ウユニからチリへ「何かが起こる国境」
といっても目的地である「サンペドロアタカマ」までは、またさらにその倍の距離を進まなければならない。
しかも、乗客全員の入国審査が終わったにも関わらず、なぜか1時間半ほどバスは動かなかった。
そんな訳で、到着時刻は予定より2時間遅い夜中の12時頃だろうかと予測していた。
チリに入ってからは道もよくなり、程よいバスの揺れでウトウトしてきた。
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「アミーゴ、アミーゴ!!」
運転手が起こしてくれたようだ。
バスは止まっている。周りを見回すと乗客は私一人になっていた。
随分と熟睡していたらしい。
随分と熟睡していたらしい。
しかし腕時計を見たその時、私の眠気は一気に吹き飛んだ。
AM2:30
元々の予定では22:30に到着し、そこから宿をみつけるはずだった。
しかしこれは困った。
この時間で宿を探すのはさすがに厳しいかもしれない。
来たことがある場所なら土地勘も冴え、運が良ければそれも可能かもしれない。
だがここはたった今たどり着いた未知なる世界なのである。
しかしこれは困った。
この時間で宿を探すのはさすがに厳しいかもしれない。
来たことがある場所なら土地勘も冴え、運が良ければそれも可能かもしれない。
だがここはたった今たどり着いた未知なる世界なのである。
さらにバスが停まったこの場所の周りには何も無かった。
そして一番の問題は「寒さ」であった。
この土地の性質上、砂漠に囲まれている為、夜は2、3度の寒さに包まれる。
この土地の性質上、砂漠に囲まれている為、夜は2、3度の寒さに包まれる。
バスを降りた時に
「宿を見つけて暖をとらなければ死ぬ」
私の本能はそう告げていた。
しかしその気持ちとは裏腹に周りには明かり一つとして灯っていない。
この時点で私の選択は次の二つだった。
- 可能性にかけてホステルを探す
- 諦めて野宿をする
もしホステルを探す選択をすれば、宿が見つかるかもしれないという可能性の代わりに、
重いバックパックを背負って極寒の中を彷徨い続けなければならないリスクがある。
しかも持っていた食べ物はチリ入国の際に全て捨て、
持っているものはガム3枚と水が残り100mlのみであった。
日本みたいに24時間やってる「コンビニ」みたいな店がある訳もない。
この時、空腹感も感じていた。
重いバックパックを背負って極寒の中を彷徨い続けなければならないリスクがある。
しかも持っていた食べ物はチリ入国の際に全て捨て、
持っているものはガム3枚と水が残り100mlのみであった。
日本みたいに24時間やってる「コンビニ」みたいな店がある訳もない。
この時、空腹感も感じていた。
一方で、野宿をするという選択をすれば、宿は無いが無駄な体力を使わないで済む。
ただそこでの問題は治安と気候である。
しかし見た限り人っ子一人としていないこの現状を考えれば治安については問題ないと踏んだ。
問題なのは寒さである。
旅の出発前、いざという時のためにエマージェンシーシートというものを購入したが、
それを使えば死にはしないかもしれない.。
簡易毛布 モンベル エマージェンシーシート #1124306 緊急時用簡易保温シート【アウトドア/キャンプ/登山/防災用品/防災グッズ/寝袋/避難/リュック/携帯毛布】(DM便可能・ネコポス可能/4個まで)
ただそこでの問題は治安と気候である。
しかし見た限り人っ子一人としていないこの現状を考えれば治安については問題ないと踏んだ。
問題なのは寒さである。
旅の出発前、いざという時のためにエマージェンシーシートというものを購入したが、
それを使えば死にはしないかもしれない.。
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ついに初の野宿か。
できればしたくなかったが。などと思いつつも近くのベンチに腰掛ける。
できればしたくなかったが。などと思いつつも近くのベンチに腰掛ける。
だが、そこであることに気がついた。
ここまで乗ってきたバスがまだいたのだ。しかもエンジンを切って動く気配がない。
これはもしや。
意を決してバスを掃除していた運転手に声をかける。
「今日ってここに停まるの?」
「そうだぜ、アミーゴ」
「実はホテルが無いんだ」
「そうか」
「車内で寝て良いかな?」
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「もちろんだ!さ!上がれ上がれ!」
運転手は快く承諾してくれた。
助かった。。。
座席を寝やすいようにいじっていると、運転手が車内にあがってきた。
「これ使えよ!」
渡してくれたのは2枚のブランケットであった。
外で寝ずに済んだ安心感から気がつかなかったが、確かに車内も寒かった。
彼の心遣いに感謝である。
彼の心遣いに感謝である。
旅をしなければこういった人の温かさにも気がつかなかったかもしれないな。
そんなことを考えながらその日は目を瞑った。
そんなことを考えながらその日は目を瞑った。
目が覚めると、車内はまるで冷蔵庫のように冷え切っていた。
野宿をしていたかと思うと恐ろしい。
使用したブランケットを畳み、運転手に礼を言おうとしたが彼はどこにもいなかった。
トイレにでもいっているのだろうかとしばらく待ったが帰ってくる気配が無かったので、出発することにした。
まずは街に行って砂漠に関しての情報を集めよう。
世界一綺麗な星空と謳われるこの砂漠の。
でも、もう私はすでに目の当たりにしたのかもしれない。
「優しさ」という名の星空を。( ´,_ゝ`)(_´Д`) アイーン
南米の旅、最終章開幕。
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